机の大掃除だけで終わっていませんか?年末に捨てておきたい「組織の言葉のノイズ」
今日で仕事納め、という方も多いのではないでしょうか。 デスクの上やPCの中身を整理して、すっきりした気持ちで年を越す。年末の定番の光景です。
ただ、毎年この時期になると、少しだけ気になることがあります。 それは、物理的な場所は綺麗になっても、「言葉」はそのまま残っているということです。
実は、組織の動きをじわじわと鈍らせている原因は、書類やファイルではなく、こうした見えない「言葉のノイズ」かもしれません。
※組織の発信統一については COLUMN「組織の編集力が弱い理由」 で詳しく解説しています
組織に溜まりがちな「言葉のノイズ」
多くの組織で、次のような光景を目にします。
• 定義が曖昧なまま使われ続けている社内用語 • 誰も本気では振り返らなくなったルールやスローガン
• 部署ごとに少しずつズレている顧客への説明
一つひとつは些細なものです。 ただ、これらが積み重なると、思考の動線が詰まり、判断が遅れ、発信の精度が落ちていく。
新しい施策やツールを導入しても、なぜかスピードが出ない。 話しているはずなのに、認識が揃わない。
その背景には、「何を言っているのか、実は誰も正確に掴めていない言葉」が残っていることが少なくありません。
編集とは、足すことではなく削ること
私は仕事柄、「編集」という立場で多くの現場に関わってきました。 そこで強く感じるのは、編集とは何かを足す作業ではないということです。
むしろ本質は、その逆です。 不要になった言葉や、役割を終えた概念を削ぎ落とし、いま機能している「核」だけを残す。
新しいスローガンを考える前に、 新しい施策を積み上げる前に、 一度立ち止まって、こんな問いを投げかけてみてください。
「要するに、私たちは何がしたいんだっけ?」
この問いに、組織の中で同じ言葉で答えられるかどうか。 それだけで、来年のスピードは大きく変わります。
年末は「言葉」を整理する絶好のタイミング
年末は、物理的な大掃除だけでなく、言葉を整理するのに最も適したタイミングです。 忙しい日常から少し距離を置けるからこそ、当たり前になっていた言葉を見直せます。
来年こそ、 本当に必要な言葉だけで、伝わる組織にしませんか。
私はこれからも、「書く人」ではなく、 組織や事業の中に溜まった言葉を整理し、構造を整える人として、皆さまの隣の席に座る存在でありたいと思っています。
今年も一年、お疲れさまでした。 どうぞ、良いお年をお迎えください。
組織の言葉を整理しませんか?
新年を迎える前に、社内で使われている言葉を見直してみませんか? 「何から整理すればいいか分からない」という段階から、一緒に考えることができます。
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